helianthus

『磁石あるいは磁気の法』というキルヒャーの書物に出ている銅版画を見ると、水を満たした大きな水盤のなかに平べったいコルクの栓が浮いており、コルクの中央から一本のヒマワリの茎がまっすぐ伸びている。花の中心には指針がついている。太陽が動けばコルクといっしょにヒマワリがぐるぐる回転して、針によって時を指示するという仕掛けである。
澁澤龍彦『フローラ逍遥』)