2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「鹿政談」と――奈良奉行は誰を恐れるのか

「鹿政談」という落語がある。当時、奈良では鹿が非常に大切にされており、鹿を殺めた者は死罪になるほどであったという。ある朝、豆腐屋の店主が犬と見間違えて鹿を殺してしまう。お白州に引き出されることとなった店主。しかしこの被告人、なかなかに善良…

原因という観念の超越性

ある出来事の起きた時点E1の意味が確定するのは、それよりものちの時点E2から振り返ってみたときである、という大澤の論に言及したのが昨日のエントリ大澤真幸『逆説の民主主義』 - 或いは、然し。E1、E2、Enといった出来事の連鎖が一定の説得力を持って記述…

大澤真幸『逆説の民主主義』

http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20080723#p1で紹介されていて、面白そうだったので、読んだ。逆接の民主主義 ――格闘する思想 (角川oneテーマ21)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/04/10メディア: 新書購入: 3人 クリッ…

テクネ、申し込んだ

お勉強の進捗度は「テキストを半分くらい読んだ」だけ。

ポニョにはドラマが欠如していた。

以下、ネタバレ気味。だって、あれ、ちっとも「試練」になってないもんね。あの5歳男児には、文学的な内面がまったく欠けていた。その真実を知ってもなお愛せるのか?…って、いや、最初っから知ってるやん、ね。むろん、かの映画監督がこのような失敗をする…

「中国問題がナショナリズムのシンボルとして用いられる所以」

中国問題がいつも外交問題というよりは国内問題の観を呈するのは、私見によれば、それが近代日本におけるアイデンティティの問題に深くかかわっているからだと思われる。西欧列強の圧力の下で、海国―近代化の道程を歩むことを余儀なくされたペリー以後の日本…

執筆者の愛が感じられるWikipediaの記事

google:site:ja.wikipedia.org 言うまでも無い で検索すると見つかるような気がするけどそうでもないかもしれない。

「親は子供を愛している」幻想とナショナリズム

「親は、子供を愛しているものだ」という説が、これほどに広く囁かれていることには、驚かされる。もちろん、事実としては、「子供を愛する親もいるし、そうでない親もいる」。そんなこと、ニュースをちょっと見ていれば分かることで。ネグレクト、虐待、子…

けなげ な子ども は世界には そんざい しない

7枚目。路面にチョークか何かで書き付けてある。

8枚目は亀有のゴスロリ屋さん(?)。商店街をちょっとはずれたところにある。

6枚目の、正義感に満ち溢れた子供の書いた字、怨念ぽくて怖い。

新大久保のドンキホーテ(を含むショッピングモール?)って、妙な雰囲気である。

珈琲170円カフェのパンは不味い。コンビニ菓子パン大好きな俺がそう申しておる。

酒が入るとフラッシュを使いがちになるの法則。

北野武「HANABI」の冒頭に東京の空撮映像が出てくる。映画批評だかエッセイだかで、あの東京は灰色だ、と指摘した文章を読んだ覚えがあるのだけれども、実に、東京は灰色だ。しかしまあ、よく見ると、けっこう様々な色がある。当たり前だ。

色やマテリアルへの志向が強くなってきた。以前はもっと、空間や町並みや、あるいは情緒みたいなものに、興味が向いていたと思う。針金や、ビル外壁や、シャッターに塗られたペンキや、水の濁った緑や、自動車のボディや、そういうものに惹かれる昨今。より…

鳥居みゆきDVD『ハッピーマンデー』で、日本赤軍ネタがモザイクとビープ音で消し去られていた。

良心的コンテンツ消費者であるところの私は、youtubeやらニコニコ動画やらで見ているばかりではアレですし、てことで、カネを出してDVDを買ったわけです。鳥居みゆき ハッピーマンデー [DVD]出版社/メーカー: Victor Entertainment,Inc.(V)(D)発売日: 2008/0…