20年前のTOKYO STYLE

ずっと前から読みたいと思ってた本だけど、今更読んだ。

TOKYO STYLE (ちくま文庫)

東京（近郊も含む？）の、「普通の」部屋を撮った写真。全ページカラー写真で、それぞれの部屋について短いキャプションが付いているだけ。後書きの日付が93年3月になってるので、ほぼ20年前の東京を写したもの、ということになる。

僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだと見せたくて、僕はこの本を作った。

とか書いてるが、収録されている部屋はどう考えても面白おかしくて「写真うつりのいい」ものに偏っているのであって、平均的な東京人の暮らしぶりではない。けれど平均と典型は違うので、これが典型であると言われれば、そんな気もする。風呂・トイレ共同の物件なんかもけっこう出てくるが、もうあまり存在しないんだろーな。東大周辺の木造3階建て下宿、というのも現存しないか。レコードが大量にある部屋もあるが、最近の貧乏人はHDDに音楽入れてるから、随分部屋を広く使えるように進化している、はず。