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だが、星の王子さまの大人になってしまった無惨な姿はあちこちに見出される。
浅草の銭湯の番台や、自衛隊宿舎や、大学の共闘会議や、ゲイバーの片隅に。


そしてこうした「星の王子さま」を捨ててきた人たち、「見えるものを見てしまった」人たちが、もっとも深く現実原則と心的な力との葛藤になやみながら歴史を変えてゆく力になってゆくのである。


寺山修司星の王子さま」)


「現実原則と心的な力」というくだりは、フロイトへの言及だろうか?