現代美術の修行

塩田千春が、ドイツのブラウンシュバイクにある美術大学で学んでいたときの話。

彼女[マリーナ・アブラモヴィッチ]の授業というのは断食授業でした。男女クラス合わせて十五人くらいを連れて、北フランスのお城へ住み込み、一週間断食するという授業がありました。水を飲むことだけが許されて、生徒たちは話すことも禁止されました。一週間毎日何をするかというと、無言で向き合ったり、自分の名前を一時間かけてゆっくり書く。湖の周りを一日中歩く。毎日六時くらいに起きて十二月の雪の中を裸になって外へ出て、叫びながらジャンプする、そういった授業を毎日繰り返しました。

なにやってんのこれ。

塩田千春/心が形になるとき―美術と展示の現場〈2〉 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ2)

塩田千春/心が形になるとき―美術と展示の現場〈2〉 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ2)

作品が好きなので著書も読んでみたけど、(上記のような変なエピソード以外は)作品ほどには面白くなかった。レクチャーをもとにした書籍で、写真がたくさん載ってます。