われわれがしめしたように、現在の個人たちは私有を廃棄せざるをえない。

われわれがしめしたように、現在の個人たちは私有を廃棄せざるをえない。というのは、生産力および交通形態が非常に發展したために私有の支配のもとでは破壊力になっているからであり、また階級の對立がその絶頂にまでおしすすめられているからである。そして最後にわれわれがしめしたように、私有と分業との廃棄そのものこそ、現在の生産力と世界交通とによってあたえられた土臺のうえでの個人たちの結合なのである。
マルクスエンゲルスドイツ・イデオロギー』(古在由重 訳)